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3回塗りにこだわるな

  • 篠田 純平
  • お知らせ

お疲れ様です。株式会社ハウスアートの篠田です。

今回タイトルを見て「???」となった方もいるかと思います。


まず屋根外壁塗装において良く目にする【3回塗り】ですがこれは一般的に下塗り、中塗り、上塗りの計3回塗りということですが今の塗装業界はこの3回塗りがあたかも決まりのようになってしまっています。勿論3回塗りを否定している訳ではありません。何を言いたいかというと塗り回数は塗面の状態で変わります。

勿論3回塗りで仕上げることが一般的には多いのも事実ですがこれはあくまで3回塗りで屋根・外壁がしっかりと強度が回復する場合です。


住宅の外壁は東面、西面、南面、北面と方角によって紫外線のダメージ量、雨が当たる量は変わってきます。南面は陽当たりが良く外壁の劣化色褪せが多く北面は逆に陽当たりが悪く湿度が高い為外壁にカビが発生しやすく汚染が酷くなります。

このように外壁は方角ごとに劣化の具合が変わります。勿論立地条件でも変わります


例えば紫外線の強い南面の外壁の劣化が激しく他の面は3回塗りで回復する状態でも南面の陽当たりが強い面の外壁は3回塗りでは回復しない場合もあります。

このような状態で3回塗りだけで進めると南面の外壁だけコーティング不足になってしまいまい耐久性が不十分になってしまいます。

この場合も3回塗りで仕上げる事が正解なのでしょうか。

弊社が考える正解は【回復するまで塗装する】です。

3回塗りで駄目なら4回塗る。4回塗って駄目なら5回塗る。これが本来外壁塗装においての塗装屋の仕事だと思っています。


そして屋根は特にしっかりとした判断と保護が必要になってきます。近年メンテナンスが必要な屋根はカバー工法・葺き替えでのメンテナンスが多くなっていますが塗装によるメンテナンスも勿論多いです。

屋根は普段目に付きにくく中々確認が難しい部位ですが外壁よりも過酷で雨風紫外線から皆様の生活を守ってくれている大切な部位です。

過酷な環境により劣化が進行して表面劣化により脆弱になり、カビが発生している場合が殆どです。

それ故3回塗りだけではしっかりとした強度の回復が難しい場合が外壁よりも多く下塗り回数を増やして塗装回数を多くする必要があります。

業者からすると塗装回数が増えれば増えるほど材料費、施工手間が上がってしまいますので目をそらして3回塗りだけで仕上げる業者も存在します。勿論施工手間が変わることが理由の一つではありますが最大の原因は【そこまで劣化があると知らなかった】が正解だと思います。

僕たち塗装業者は見積前に現地調査を行い屋根・外壁の状態をしっかりと診断する義務があります。

しかしこの現地調査の質が低く図面で判断、目視のみで判断、築年数からの予測だけで調査をしてしまうと後々施工の際に不具合が分かってしまう時があります。

既に見積を出した後に塗り替え回数が増えると施工費も上がりそれをお施主様に伝えて快くご理解を得られれば良いですが施工の途中に大きく費用が変わると言われ良い気分になるでしょうか。

殆どの方がショックを受けてしまうと思います。それが理由で敢えてお施主様に説明せず施工を終える業者がいます。

勿論実際に足場を架けないと分からないこともありますが見積前の現地調査をしっかりと行う事でこのようなお互いがマイナスになってしまう事をある程度防止することが出来ます。


塗装をご依頼くださるお施主様は塗回数を重要視しているのではなく安い買い物では無いからこそしっかりとした修繕を望んでいるはずです。

そして依頼を頂いた施工業者は責任を持って正直に状態を伝えお施主様の大切な家を修繕するために最善の解決策を行う必要があります。


株式会社ハウスアートでは経験と知識を元に細かな現地調査を行っております。塗り替えで失敗するお施主様が一人でも減るように今後も頑張っていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。


篠田 純平
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この記事を書いたスタッフ