外壁塗装における下塗りの重要性と特徴
- 篠田 純平
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外壁塗装における下塗りの重要性
外壁塗装を行う際、多くの人は仕上がりの色や耐久性に注目しがちですが、実は下塗りが非常に重要な役割を果たします。適切な下塗りを行うことで、仕上げ塗料の密着性や耐久性が大きく向上し、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。
1. 下塗りの役割
下塗りは、主に以下の3つの役割を果たします。
(1) 下地の補強 外壁の表面には細かなヒビや凹凸があることが多く、下塗り塗料がこれらを埋めることで滑らかな塗装面を作ります。特に古くなった外壁では、劣化した下地を補強する重要な役割を持っています。
(2) 仕上げ塗料の密着性向上 下塗り塗料は接着剤のような役割を果たし、仕上げ塗料がしっかりと外壁に密着するようにします。これにより、塗膜の剥がれや浮きが発生しにくくなり、長期間美しい仕上がりを維持できます。
(3) 吸い込み防止 外壁材によっては塗料を吸収しやすいものがありますが、下塗りを行うことで仕上げ塗料のムラを防ぎ、均一な色合いと仕上がりを実現します。
2. 下塗りの種類
下塗り塗料にはいくつかの種類があり、外壁の材質や状態に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
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シーラー:主に吸収性の高い下地(モルタル・コンクリートなど)に使用され、仕上げ塗料の吸い込みを防ぎます。
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プライマー:金属やプラスチック系の下地に使われ、密着性を向上させる効果があります。
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フィラー:ひび割れや凹凸がある外壁に使用され、表面を滑らかに整える役割を果たします。
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難付着サイディング用プライマー:難付着サイディング(光触媒・親水コーティング・無機系サイディングなど)には、専用のプライマーが必要です。通常の下塗り材では密着性が十分でないため、適切なプライマーを使用することで剥がれを防ぎ、仕上げ塗料の定着を向上させます。
3. 適切な下塗りを行うためのポイント
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外壁の状態をしっかり確認する:ひび割れや汚れがある場合は、事前に補修や清掃を行いましょう。
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適切な下塗り材を選ぶ:外壁の材質に合った下塗り材を使用することで、仕上げ塗料の性能を最大限に引き出せます。
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乾燥時間を守る:下塗りが完全に乾燥してから仕上げ塗料を塗ることで、より高い密着性と耐久性を確保できます。
まとめ
下塗りは、外壁塗装の品質を左右する重要な工程です。適切な下塗りを行うことで、仕上げ塗料の美しさと耐久性が向上し、長期間にわたって建物を保護することができます。特に難付着サイディングの場合は、専用のプライマーを使用することで塗膜の剥がれを防ぐことができますがそこは間違えないよう診断をしてもらう必要があります。
外壁塗装を検討している場合は、下塗りの重要性を理解し、適切な診断と知識ある業者に依頼しましょう。
【三重県の外壁塗装は株式会社ハウスアート】